この記事では、副業ブログの「アカウント設計〜WordPressブログの立ち上げ〜運営〜収益化までの流れ」を解説していきます。

とりあえずブログを始めてみたけれど、途中で止まってしまった…
設定や方向性を間違えて、やり直しになった…
実は、わたし自身もそんな経験をしてきました。
この記事では、初心者が同じ失敗を繰り返さないように、ブログ設計やデザインの考え方など、スクールで学ぶような内容もできるだけかみ砕いて紹介しています。
- 自分の強みを活かすこと
- 読者にしっかり価値を届けること
- 何より、自分自身が「このブログが好きだ」と思えること
そんなブログに育てていけるよう、この記事を“地図”として使ってもらえたら嬉しいです。
各ステップには詳しい記事へのリンクもあるので、気になる部分だけを先に読んで進めても大丈夫です。
この記事をガイドにしながら、自分の理想のブログを一緒に育てていきましょう。
WordPress副業ブログの始め方
ここからは、副業ブログを立ち上げて収益化するまでの全ステップを次の順で解説していきます。
WordPressの設定方法や運営の流れだけでなく、運営中に方向性を見失わないように事前に決めておくべきことについても触れていきます。
自分の強みや経験を整理し、どんな人にどんな情報を届けたいかを考えます。
ブログ名やドメインなどの基本情報もここで決めます。
ブログ全体の構成やコンテンツ(カテゴリー)を大まかに決め、トップページやロゴなどのデザインをざっくり描いてイメージを形にします。
レンタルサーバー契約からWordPressの設定、テーマやプラグインの導入まで、実際にブログを立ち上げていきます。
記事がある程度そろったら、Googleアドセンスやアフィリエイトを導入。
SNSでも発信しながら、少しずつ自分のブログを収益につなげていきます。
1. 事前準備|自己分析とアカウント設計


副業ブログを始める前に、最初に取り組んでおきたいのが自己分析とアカウント設計です。
- 自分の強みや望みを整理する
- どんな発信にしたいのか言葉にしてみる
- ライフスタイルを見直す
これらは、ブログやSNS副業を長く続けていくための柱になります。
とくに「迷う・しんどくなる・続かない」といった失敗を避けるためにも、この段階でしっかり時間をかけておくことが大切です。
1ヶ月ほどかけて取り組んでも決して無駄にはなりません。
私自身も、このワークをやるようになってからは、サイト作りでの失敗が少なくなりました。
step1-1. 自己分析とライフスタイルの見直し
まずは自己分析とライフスタイルの見直し(時間分析)からスタートしましょう。
副業を日常の中に組み込み、無理なく続けられるようにすることが目的です。
- 得意なことや好きなことは何か
- ふだん自然にやっていることは何か
- 人から褒められたり喜ばれた経験は何か
こうしたことを振返りながら、自分にとって少しだけ得意なことを見つけましょう。
また、副業に使える時間をどう確保するか、必要に応じて生活リズムや環境を見直すことも重要です。
詳しい自己分析やジャンル選びについては、こちらの記事で解説しています。
step1-2. ターゲット&ペルソナ設定
次に考えるのは、「誰に向けて発信するか」というターゲットとペルソナの設定です。
ここがあいまいだと発信の方向性がぶれやすくなってしまいます。
どんな人たちに自分の発信を受け取ってほしいのか想像してみましょう。



ターゲットとペルソナの違いってなんだろう?
- ターゲットとは…
-
大きな属性のグループ(例:25〜40歳の会社員)
- ペルソナとは…
-
ターゲットの中から代表的な1人を具体的に描く(名前・生活スタイル・悩みなど)
ペルソナを設定しておくと、「この人に伝える」という意識を持てるため、内容も伝わりやすくなります。
step1-3. コンセプトを決める(ブランディング)
コンセプトは、ブログの方向性やブランド(自分の信念)のことです。
コンセプトが定まっていると、発信の内容がぶれにくく運営もしやすくなります。
- 発信内容がぶれにくくなる
- 読者に価値が伝わりやすい
- サイトの印象が明確になり、滞在してもらいやすくなる
- 収益化につなげやすくなる
次の4ステップで考えると、コンセプトをシンプルに整理できます。
- 誰の
- どんな悩みを
- どうやって解決するのか
- なぜ自分がそれをできるのか
堅苦しく考える必要はありません。
「自分が◯◯で悩んだから、それをどう乗り越えたかを伝えたい」──そんな気持ちから十分です。
まずは、過去に経験や「これを誰かに伝えたい」と思ったことを書き出してみましょう。
そこから自然に発信の方向性が見えてきます。
step1-4. 理想を探すサイト調査
ゼロから考えるのは大変なので、まずは目標にしたいサイトや発信者をいくつか調べてみましょう。
- サイト全体の色合いやデザイン
- メニューや記事の配置
- 画像の雰囲気や余白の取り方
ノートやスクショでまとめておけば、後でデザインの参考になります。



イメージなしで始めると、お金も時間も余計にかかってしまいます
step1-5. ドメイン・サイト名・メールアドレスを決める
サーバー契約の前にドメイン・サイト名・メールアドレスを決めておきましょう。
- ドメイン
-
後から変更できないので、最初にしっかり決定しておこう
- サイト名
-
覚えやすさやテーマ性を意識して名付けよう
- メールアドレス
-
サーバーで独自ドメインで取得しておくと信頼度UP!
特にドメインは早いもの勝ちなので、希望するドメインが取得可能かも確認しておきましょう。


2. 事前準備|サイト設計とデザインドラフト
ここからは、少し実践寄りの内容です。
作業に取りかかる前に、ペン・消しゴム・無地ノート(またはコピー用紙)を用意しておきましょう。
iPadなどのデジタルツールでもOKです。
step2-1. サイトマップとカテゴリーの決定
ここでいうサイトマップとは、ブログ全体の構成図のことです。


あわせて大まかなカテゴリー、つまりコンテンツの分類を考えておきましょう。
図のように全体のイメージを描いておくと、ナビゲーションメニューの設計や記事の置き場所をイメージしやすくなります。
step2-2. トップページのワイヤーフレームを描く


次に、トップページのデザイン図を描いてみます。
どこに何を配置するかを紙やツールで視覚化すると、完成イメージがつかみやすくなります。
憧れや理想のサイトをいくつかピックアップして参考にしましょう。
同時に、そのサイトがどのWordPressテーマを使っているのか調べておくと、後の作業もスムーズです。
step2-3. ロゴ・アイコン・ファビコンなどの作成
ブログには、見た目やブランド感を整えるために、次のような画像を準備しておくとよいです。
ブログのシンボルになる画像ともいえます。
- ブログ名に合わせたサイトロゴ
- 自分のアイコン(プロフィール画像)
- ファビコン(ブラウザのタブに表示される小さなWebマーク)
自分で作る場合は、Canvaなどのツールが便利です。
より本格的な仕上がりにしたい場合は、ココナラなどでプロのデザイナーに依頼するのもありです。
step2-4. メインビジュアルとキャッチフレーズの検討
ブログの第一印象を左右するデザインが、メインビジュアル(ヒーロー画像)とキャッチフレーズです。
必須ではありませんが、印象にこだわりたい・ブランディングを強めたい方にはおすすめです。


Canva・PowerPoint・Keynoteなどのツールで、メインビジュアルやキャッチフレーズを当てはめてみましょう。
配色やレイアウトを事前に確認しておくと、後からWordPressでデザインする際にスムーズです。
時間がない方やむずかしく感じる方は、ペンでイメージを描くだけでも大丈夫です。
step2-5. WordPressテーマの選定
WordPressのテーマとは、ブログのデザインや機能を簡単に設定できるテンプレートのことです。
テーマを使えば、HTMLやCSSの知識がなくても、見た目やレイアウトをある程度自由に変更できます。
重要なのは、テーマによってデザインや機能の特徴が異なることです。
自分が作りたいサイトのイメージに近いテーマを選びましょう。
憧れのサイトが使っているテーマを参考にしてみるのもおすすめです。



ちなみに、このサイトではSWELLというテーマを使用しています
3. ブログ開設の手順


ここからは、実際にレンタルサーバーを契約してブログを開設する手順を解説します。
導入するテーマやプラグインによって順序が前後する場合もありますが、全体の流れの参考にしてください。
step3-1. レンタルサーバー契約とWordPressのインストール
レンタルサーバーを選ぶときは、次のポイントを基準にすると失敗しにくくなります。
- WordPressの設定が簡単か
- 管理画面が使いやすいか
- サイト表示速度が速いか
- 費用対効果に納得できるか
- セキュリティやサポートに安心感があるか
初めての方には、エックスサーバーまたはConoHa WINGがおすすめです。
どちらもWordPressの設定が簡単で、管理画面も直感的に操作できます。
エックスサーバーでブログを開設する方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
サーバーの契約時には、氏名・住所・電話番号・決済情報のほか、ブログに関する以下の情報も入力します。
- ドメイン ※後から変更不可
- サイト名 ※後から変更可
- WordPressユーザー名 ※後から変更可だが少し手間
- パスワード ※後から変更可
事前に決めておくと、サーバー契約がスムーズに進みます。
step3-2. WordPressの初期設定
WordPressをインストールしたら、まず初期設定を行いましょう。
初期設定を後回しにすると、記事の修正や再設定が必要になる場合があります。
初心者の方には、初期設定→テーマ導入の順序がおすすめです。
テーマを導入すると、初期設定の画面にテーマ専用の項目が追加されることがあります。
そのため、まず初期設定でサイトの基本を整えてからテーマを導入すると、画面に迷うことなく初期設定を進められます。
WordPressの初期設定の方法は、下記記事をご覧ください。
step3-3. WordPressテーマの導入と有効化
※サーバー契約時にテーマを同時購入・設定する方は、この手順はスキップできます。
テーマとは、ブログの見た目や機能を整えるテンプレートのことです。
テーマを導入する際は、親テーマと子テーマの両方をインストールし、子テーマを有効化してください。
- 親テーマで直接CSSやPHPをカスタマイズすると、アップデート時にカスタマイズが消える
- 子テーマを使うと、追加したカスタマイズは残せる
- カスタマイズしない場合は、親テーマだけでも問題ありません
step3-4. テーマの初期設定
次に、インストールしたテーマの初期設定を行いましょう。
テーマは単なるデザインテンプレートではなく、高機能なブログ運営ツールです。
テーマの特徴を活かした設定を早めに行うことで、運営が効率的になります。
このブログではSWELLを使っているため、SWELLに特化した設定ガイドを準備しています。
step3-5. プラグインのインストールと設定
テーマの導入後は、必要なプラグインをインストールします。
プラグインとは、WordPressに機能を追加できる拡張ツールのことです。
- お問い合わせフォームの作成
- セキュリティの強化
- SEOの強化
- デザイン補助やアフィリエイト管理など
こういった機能をコードを書かずに導入することができます。
- プラグインを入れすぎると、サイト全体が重たくなるため必要最小限にしましょう
- テーマとの互換性や推奨プラグインを確認しましょう
step3-6. サイトデザインと法的ページの整備


基本的な設定全般が終わったら、次にサイトのデザインやページを整えていきます。
サイトデザインの基本設定
カラーを決めたり、トップページ・メニュー・ウィジェットの配置など、サイトの見た目を整えます。
最初はデザインに時間をかけすぎてしまうこともありますが、大事なのは記事を増やしていくことです。
デザインは後から少しずつ整えていけるので、まずはひと通り形を整えるくらいで区切りをつけて、記事を書くことに集中しましょう。
ブライバシーポリシー/免責事項の作成
ブログ運営には、プライバシーポリシーと免責事項がほぼ必須です。
多くのサイトでテンプレートが公開されているので、それらを活用して自分のサイト用のプライバシーポリシーと免責事項を作成すると簡単です。
- プライバシーポリシー
-
お問い合わせフォームやGoogleアナリティクス、AdSenseを利用する場合に必要。
個人情報の取り扱いについて明記します。 - 免責事項
-
ブログで紹介した製品・サービスの利用は自己責任であることを記載。
特にアフィリエイト記事やレビュー記事では必須です。
お問い合わせフォームの設定
読者からの連絡窓口として、お問い合わせフォームを設置しておくと信頼性が高まります。
- Contact Form7
-
日本人開発者が作ったプラグインで、国内の利用者も多く安心。
細かくカスタマイズしたい場合は、HTMLやCSSの知識があると便利です。 - WPForms
-
ドラッグ&ドロップで直感的に作成でき、無料版でも十分活用できます。
自動返信メールやGmail転送、スパム対策(reCAPTCHAなど)も設定しておくと安心です。
step3-7. Googleアナリティクス&Googleサーチコンソールの設定
記事が増える前に設定しておくと、後の分析がスムーズになります。
- Googleアナリティクス(GA4)
-
アクセス解析、サイト内でのユーザー行動の分析
- Googleサーチコンソール(GSC)
-
検索流入やキーワード分析、サイトへの訪問経路の分析
step3-8. 最初の記事を投稿する
ここまで設定できたら、まずは記事を1〜3本書いてみましょう。
手を動かすことで、WordPressの操作に自然と慣れていきます。
step3-9. XMLサイトマップを送信する
記事を投稿したらGoogleサーチコンソールにXMLサイトマップを送信します。
これにより、Googleにブログの存在を知らせ、検索対象(インデックス)に登録されます。
インデックスとは?
記事やページがGoogleのデータベースに登録され、検索対象になること
XMLサイトマップの生成には、XML Sitemap & Google Newsなどのプラグインを使うと便利です。
このプラグインを使うと、Googleに送信するためのサイトマップURLが自動で生成されます。
4. ブログを収益化する方法(入門編)


ブログを開設して記事がある程度たまったら、いよいよ収益化の準備です。
ここでは、Googleアドセンス・アフィリエイト(ASP)・記事の質を高める方法の3つを紹介します。
step4-1. Googleアドセンスとアフィリエイト(ASP)に挑戦
記事が15〜20本ほどそろったら、収益化の第一歩に進みましょう。
- Googleアドセンス:ブログに広告を表示して収益を得る仕組み
- アフィリエイトサービス(ASP):商品やサービスを紹介し、成果報酬を得る仕組み
はじめて挑戦するならGoogleアドセンスがおすすめです。
理由は、広告の仕組みを理解できることに加え、ブログのクオリティが一定水準に達しているかを知る指標にもなるからです。
注意点として、アフィリエイトリンクを先に多く貼ってしまうと、Googleアドセンスの審査に不利になることがあります。
特に外部リンクは好まれない傾向があるため、すでにアフィリエイトリンクを入れている場合は、審査のときに一度外しておくと安心です。
step4-2. リライトと内部リンクでコンテンツを強化
記事が増えてきたら、新しい記事を書くことに加えて、既存記事のブラッシュアップ(リライト)もしていきましょう。
- 人気のある記事や検索ニーズの高い記事は、リライトして内容を充実させる
- 内部リンクを活用して記事同士をつなげ、読者がブログ内を回遊しやすくする
こうすることでSEO効果も高まり、アクセスアップや収益化につながりやすくなります。
step4-3. SNSと連携し流入を増やす
SNSはブログへの流入を増やす強力な手段です。
X(旧ツイッター)、インスタグラム、TikTokなどで自分の記事を紹介すれば、ブログを知ってもらうきっかけになります。
- 記事へのアクセスが増える
- 読者との信頼関係を築きやすい
- ブログの更新情報をリアルタイムで届けられる
- 収益化(アドセンス・アフィリエイト)につながりやすい
以上が、ブログ開設から収益化を目指すまでの基本的な流れになります。
最初は成果が出るまで時間がかかるかもしれませんが、ひとつひとつ積み重ねながら少しずつ改善していけば、必ず前進できます。
まとめ|これからブログを始めたい方に
ブログの収益化は、一度で完成するものではありません。
記事を書き、アクセスを集め、分析しながら少しずつ改善していく──その積み重ねが大切です。
焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。
- 最初から完璧を目指さず、少しずつ改善していく
- 収益化の仕組みを理解し、記事やSNS運用に活かす
「WordPressで自分のブログを立ち上げて、副業に挑戦したい」
「自分の強みを活かして、誰かの役に立つ情報を発信したい」
そう考えている方にとって、このページが理想のスタート地点になれば嬉しいです。
この記事で紹介した手順は、Webデザインスクールの実践フローを副業ブログ向けにアレンジしたものです。
取り入れることで、次のような効果が期待できます。
- サイトの目的や方向性がぶれにくくなる
- 認識のズレを減らし、後からの修正が少なくなる
- 運営の負担が軽くなり、継続しやすい
- 長期的に収益化しやすいベースを作れる
つまり、最初のつまずきや自己流での遠回りを防ぐことができます。
また、この考え方の一部はSNSや他の発信活動 にも応用できます。
みなさんのブログライフが、安心して、そして楽しく始められるように、この手順が一歩を踏み出す力になれば、とても嬉しいです。